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特別なスキルを持たずとも「ポリバレント」としてチームで重宝される私の仕事術 #Zaim

こんにちは!2014 年に Zaim へ入社した @tkyara です。最近は主に電子決済等代行業を中心としたアライアンスを担当しています。

私は、幼い頃からスポーツを観ることがめっちゃ好きです。特にプロ野球と J リーグ狂でして、今は 2 月とシーズン前であるものの、贔屓チームが「今季どのような展望になるのか?」をメディア情報から妄想するのに忙しい日々です。

複数の役割をこなす「ポリバレント」という存在

ところで、サッカー日本代表の監督インタビューなどで

ポリバレント

という言葉を聞いたことはないでしょうか?

辞書的な意味では「化学の多価」とあるように、スポーツの世界では複数の役割ができることを指す用語として使われています。

サッカーのワールドカップでは、23 名のメンバーで過密日程を戦わなければなりません。メジャーリーグでは地球 2 周に匹敵する移動がありながら、年間 162 試合を 25 人の枠をやりくりして戦います。

こうした環境で限られたメンバーで戦い抜くには、さまざまな役割を担うポリバレントな選手、いわば「何でも屋」が重要な存在です。

そして会社組織でも、少ないメンバー構成であればあるほどポリバレントなメンバーが重宝されるシーンが多々あります。

このエントリは、Zaim というチームの中で自他ともに認める「何でも屋」である私が、いかに仕事を発見し、組織の中でバリューを出せるようになったかという話をしていきたいと思います。

私が Zaim で経験した七つの職務

実を言うと私が入社した頃、Zaim は会社として立ち上がったばかりだったため、明確なチーム体制がない状態でした。私自身も新卒営業職から 2 年足らずでの転職で、これといったスキルは持ち合わせておらず、あったのは

何でもやります!

の気概のみ。その言葉通り、社内で人手が足りていない業務を見つけては取り組む日々がスタートしました。

振り返ってみると、これまで担当した業務は以下 7 種類にもおよびます。

ユーザーサポート
マーケティング
広告運用
アライアンス営業
コンテンツ運用・ディレクション
セキュリティ体制の構築・運用
事務

学生の頃に EC サイトのカスタマーサービスを一年以上やっていたことからユーザーサポートを担当してみたり、社内のセキュリティガイドラインを作成してみたり。さらには必要に迫られて HTML や Javascript、PHP、Photoshop などを使ってキャンペーンページを作成することもありました。

ポリバレントとして輝く三つの行動

節操がないように見えるかもしれませんが、会社も生き物なので、さまざまな課題がポンポン出てきます。私は、その湧き出る課題を誰よりも早く発見し、自ら動き解決していくことで、サービスはもちろん会社組織における業務も多角的に理解できるようになったと捉えています。

そんな私が日々、課題を発見・解決するために心がけていることは以下の 3 点に集約できます。

(1)落ちているボールを常に探しサッと行動する
(2)やったことがない業務も恐れずチャレンジする
(3)得意な分野を「無茶振り」する

それぞれを紹介していきましょう。

(1)落ちているボールを常に探しサッと行動する

限られた人数で、多様な課題に対応しなければならない局面においては、

これ、誰がやる業務なの?

というように、明確な責任者が決まっていないケースが少なくありません。

例えばオフィスが移転すると、お祝いに沢山の植物をいただくのですが、事務を担当するメンバーがいなかった頃は、いつの間に枯れそうになってたことも……。幸福の木であるドラセナに元気がないのは、会社としてもよろしくありません。

私は業務の合間合間のふとした瞬間でも、小さくとも誰かが困っていることはないかな、ということを探すようにしています。「あれ、もしかして植物に誰も水をあげていないのでは……?」と気づいたら「誰もしていないのであれば、自分がやっておこう」という思考で、サッと行動しておきます。

観葉植物はとても小さな例ですが、誰かが拾わない限り「解決していない課題」というボールが落ちたままで、事の大小に関わらず組織においては足枷になってしまいます。

「誰かがやってくれる」という構えではなく、会社内を見回して補うべき部分に気づき課題を認識し、行動する。そんな様子は、必ずメンバー誰かが見てくれています。「業務の範囲を超えて行動する人だな」と認識してもらえることが、重宝される存在への一歩です。

(2)やったことがない業務も恐れずチャレンジする

誰が担当かはっきりしない業務は、つまり社内に誰も専任者がいないということです。「詳しくないから、できない」のは自分だけではありません。

だからこそ、積極的に社内外問わずアドバイスを真摯に受けるようにしています。「落ちているボールを拾ったけれど、こういうところで悩んでいる」ということを Slack などで発信すると、意外にも社内メンバーが過去こういうことをやった・聞いたのパターンもあります。そういったところを足がかりに、勉強してノウハウを蓄積していきました。

一番始めは付け焼き刃であっても、やりながら確実なスキルに昇華させていけばいい、という気持ちで対応しています。

(3)得意な分野を「無茶振り」する

自分ひとりではどうにもならない、そんな時は周りを巻き込んで「得意そうなことの無茶振り」が、根本的な課題解決の近道な気がします。

例えば数年前、セキュリティ体制を向上させようというタスクチームを結成しました。選ばれたチームメンバーは私を含め 3 名。当初は全員、兼務であり、誰もやったことがない業務でした。

そんな時は、周りの得意分野を見極めてチームメンバーに「無茶振り」することで乗り切ります。私は対外交渉する経験が多かったので、外部事業者の選定や契約を進めました。一方、エンジニアの担当は、セキュリティログを閲覧できるツールの整備など、実運用の仕組み化です。そしてもう一名が全体をディレクション。タスク管理は Asana で取りまとめました。

それぞれの分野で責任をもって業務を推進したので、意外なほど円滑にゴールまでたどり着けたのです。

ポリバレントなメンバーが多い Zaim

実は Zaim 社内では、私だけがこうした志向性なわけではありません。他のメンバーも、アプリ改善や業務改善などを課題にした「ユニット」と呼ばれる小さなチームを作り、部門横断でプロジェクトを推進していく取組みにチャレンジしています。

誰も無理しないリモートワーク」にあるような原則も、人事や労務の担当領域には限らず、全メンバーの考えが集結してできたものです。エンジニア目線の労務改善、営業目線の労務改善と、それぞれの多様な価値を業務領域を超えて発言し、会社の文化を作っています。

最後に

何でも屋という存在は、器用貧乏と揶揄した表現もあるかと思います。私自身も、尖った強みを見つけられないと自信を持つことができず悩む時もありました。

しかし、ポジティブに気づいたことから行動し、できることを少しずつ増やしていきました。

ポリバレントと評されるスポーツ選手たちも、チームの課題を見つけ、本来のポジションではない所もこなせる力を身につけるため努力し、結果的に「何でも屋」としてでも輝ける道を見つけようと藻掻いたのではないかと思います。さらに、最初は付け焼き刃だったとしても、基本を叩き込み、自身の得意とするプレーを加えることでバリューを高めていったのではないでしょうか。

例え経験がない局面でも、恐れず周りに助けを求めたり、経験をつなぎ合わせて考えていくことにより、複数の役割を獲得し、結果に結び付けられるようになりつつあります。

160 キロを投げることができなくてもホームランが打てなくても、きっと不可欠な存在感を発揮できる仕事はそこら中にあると思ってます。

さてさて、Zaim では高い専門性の方はもちろん、組織や業務の仕組み作りまでクロスオーバーしてサービスも会社もブチ上げてくれるような方をお待ちしています!


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