体に優しいオフィスデスクを自作すると社員の満足度がめっちゃ上がる #Zaim
はじめに
こんにちは!Zaim 代表の @unicco です。今日は Zaim オフィスで使っている自作デスクをご紹介したいと思います。
自作デスク、いいですよ!
なぜオフィスデスクを自作しているのか
当社のオフィスは創業から数年、クックパッド社の間借りでした。その頃はデスクもクックパッド社が使っているものから拝借していました。
そこから初めて自分たちの独立オフィスを持とうとなった際、「どうせなら社員が喜ぶものを」と考えスタッフにヒアリングしたところ、オフィスデスクには以下のようなニーズがあることが分かりました。
手が当たる側面が直角だと痛いので丸みがほしい
デュアルディスプレイ用に奥行きは 70cm 以上ほしい
幅は 120cm 以上ほしい
高さは 70cm がいい
できれば木の質感があるものがいい
なるほど、なるほど。叶えようじゃあありませんか、皆の夢を。
しかし、そこには障害が。早速さまざまな製品カタログに目を通したものの、すべての要件を満たすオフィスデスクは見つかりませんでした。特に難易度が高かったのは「手が当たる側面に丸みがある」という要望。専門用語では「ボーズ面」という、中心から丸く削って横からの切断面がカマボコのような形にする加工なのだそうです。
「ここで諦めるわけにはいかない…なぜなら、椅子とデスク、そしてパソコンは、社員の戦う武器だから!」
そこで至ったのが、「自作」という選択肢です。自作といっても完全にイチから天板を切断したり…などをしたわけではなく、実際には以下のような流れでデスクを完成させました。
机の大きさを決める
↓
必要な加工を考える
↓
作ってくれる木材加工店を探す
↓
木材加工店に仕様をお伝えする
↓
条件を詰めて発注する
↓
天板と脚を受け取る
↓
ドライバーで組み立てる
天板はラバーウッド材を選定
まずはデスクの素材から決めていきました。当初、有力候補になったのが北欧パイン材です。北欧パイン材は、木のぬくもりを感じる優しい表情である、かつ安価というところがメリットです。その一方、柔らかすぎてボールペンなどで字を書くと凹んでしまうという弱点もありました。
いくつかの素材を見比べた結果、最終的にはラバーウッド材に決定しました。ラバーウッド材は北欧パイン材よりも多少高価であるものの、強度があり、デスクにもよく使われる材質です。
ひとつだけ DIY の体験談を読んで心配していたのは「木目が目立ちすぎてディスプレイに集中できないのではないか」という点ですが、実際にはまったく気にならず、杞憂に終わっています。
天板加工はボーズ面と二箇所のケーブル孔
素材が決まったら、次は大きさと加工の決定です。シンプルなオフィスデスクがよかったので「手の当たる側面をボーズ面にする」以外、特別な加工はは必要ありません。ただし一点だけ、「床からケーブルを通すための穴は空けたい」と考えていました。
穴の大きさを決めるために、まずそこにはめるカウンタートップから選定しました。Zaim では以下のカウンタートップを使うことにしたので、穴の直径は 6cm に決まりました。
そして標準でスタッフに配っているディスプレイの幅を測り、その邪魔にならない位置にケーブル孔の穴を開けることとします。
最終的には、以下のような仕様になりました。Keynote で雑に作ったものですが、こうした指示書があると齟齬がなく、木材加工店の方も作業しやすかったようです。
なおこの図面にあるとおり、初回は幅 140cm で作っていたのですが「実は持て余している」という声が多かったため、現バージョンでは 120cm 幅にしています。
木材加工店を見つけて発注する
いよいよどこに頼むか、木材加工店を決めていきます。ネットでくまなく調べ、応対の良さそうな二社に見積を取りました。価格差はほぼなかったのですが、準備できるデスク脚のデザインが決め手となり、今の木材加工店に決めています。
ラバーウッドデスク
スチール脚
厚30×幅1200×奥行700×高さ700
長辺下面 ボーズ面
円形穴あけ加工 二箇所
ウレタンクリアー 裏捨て塗り(ツヤ全消し)
20 台前後で発注することが多いのですが、納期は 1 か月弱かかります。
いよいよ組み立て!
穴にネジを止めていけば完成です。スタッフは累計何十台も組み立てているので、今では 10 分以内に一台、組み立てられます。
社員の声
自作デスク導入後、社員にアンケートを取ったところ、以下のような感想がありました。
「この世のすべてのオフィスデスクがボーズ面になるべき」
「家のデスクもボーズ面にしたい」
「ボーズ面最高」
概ね好評のようです!
その他のデスク共通備品
デスクそのものだけではなく、デスクに置く備品もすべて共通とし、オフィスに統一感を出すようにしています。
ティッシュケースは COLOR & WOOD というブランドのオフホワイトのケースです。しっかりした質感で気に入っています。
ゴミ箱はイデアコのミニチューブラー。ゴミが見えづらいので、スッキリ見えます。
ウェットティッシュは、シルコットの除菌ウェットティッシュのケースをそのまま使っています。デザイン性の高い別売のウェットティッシュケースもありますが、このケースでも十分シンプルで、オフィスはごちゃつきません。
終わりに
エンジニアやサポートなど、デスクに長時間座っているスタッフがいる会社は、ヒアリングをしながら仕様を決めていくと間違いなく皆の満足度は上がると思います。興味がある方は、ぜひ自作も検討してみてください。
スタートアップや初めて本格的なオフィスを持つ会社には役立つかもしれないと思い、昔を思い出しながら書いてみました。
作業しやすいデスク・椅子を一度、見に来てみませんか?オフィスへお気軽に遊びにきてください!